モラ様の車にはご注意ください
モラ様は就職してまもなく車を購入した。
そして、その車を10年以上大事に大事に乗っていた。
最後はナビが使えなくても、車内はとてもキレイに使っていた。
そんなモラ様が息子が産まれて半年ほどしたら車を買い換えた。
新車ではないが、新車並みにキレイで前オーナーは会社の後輩。査定金額で購入させてもらえたのが良かったらしい。
しかし、私は当初から反対はしていた。
私には大きなSUVは運転できない。
そもそも、二台所有の我が家なので、もったいないから一台にしたい。
車を買い換える時は、二人とも運転できる車がいい。
など、色々話し合っていたはずだ。
でも、モラ様は私の意見なんて聞かない。
国王は自分が欲しいと思ったものを買う。
そのために、いかに俺は良い選択をしているかを力説していた。
そうなったら、私は受け入れるしかない。
そして、モラ様は私が運転できない大きなSUVをお買い求めになられた。
毎日、毎日、車の良さを私に語っていた。
良さを語るというより、単なる自慢話。
うんざりするぐらい自慢された。
ある日、私は体調を崩した。
私の車は家から少し離れたところの月極駐車場に停めてある。
体調が悪いと駐車場に行くのも辛い。
車を買い換える前のモラ様は、私が体調悪いときや、週末は私の車で外出するので敷地内の駐車場に停めさせてくれていた。
でも、車を買い換えたモラ様は別人になった。
「あんな砂利の駐車場で、俺の車を傷つけられたら困るからさ。」
当然に私は敷地内の駐車場に停めさせてもらえなくなる。
私は大きなSUVを嫌いになり始めた。
潔癖症のモラ様は車を買い換えたら月に二回は洗車をするようになった。
なんかちょっと汚れてる、と言って洗車し始める。私からすると、たいして汚れていない。
日曜日の午後にいきなり洗車を始め、三時間ぐらいかかるので、お出掛けができなくなる。
車が少し汚れると苛立つようになる。
大事にするのはわかるが、端から見ると異常なぐらい汚れを気にする。
汚れているからといってイライラするのは全く意味がわからない。
私は雨上がり駐車場に傘を干していた。窓のサッシに引っ掻けて干していたので、モラ様は気付かずバックで車を駐車した。
モラ様はモラモラしながら帰宅する。
「あんなとこに傘なんて干すなよ」
とても静かな口調で言っていたが、怒っているのは伝わった。
私は謝ったが、モラ様はモラモラしながら懐中電灯を持って駐車場に戻った。
そんなに気にすることなのか、私にはわからないが、とにかく大きなSUVをとても大事にしていた。
大事にしすぎた結果が、
先日ブログで公開した自転車事件である。
それ以来、娘はモラ様の車に近づくことも禁止されている。
私ももう二度と乗りたくもない。
だって私はモラ様の車のお金一円も払ってないから。
モラ様専用のモラ様だけが乗る車。
モラハラ王国にはそんな残念な車があります。