モラ様と娘②
(モラ様と娘①の続きです)
モラ様がなぜか早く帰宅
そんな日に限って娘は大失態を犯した
モラ様の車に自転車をぶつけて傷をつけてしまった
モラ様の大切にしている車
以前、私は駐車場に傘を干していてそれに気づかず車を停めたモラ様にひどく怒られたものだ
「あんなところに傘なんて干すなよ」
モラ様の車には細心の注意を払わなければならない
娘は車の横を通ることも普段から禁止されていた
それだけ大切にしている車を傷つけてしまった
普通の親子関係なら、ちゃんと謝ることができたのかもしれない
娘は謝ることができなかった
そう、普段から怒られないように必死で隠すことを続けてきたから
ミスがあれば徹底的に追及される生活
ただ怒られるだけじゃない
だからお前はダメなんだと人格否定をされる
終日軟禁されて反省文を書かされる
夜遅くまで立って説教をされる
また禁止事項が増えて禁止期間も伸びる
本当の事を言ってしまえば悪夢のような日々が待っている
娘は一人で必死に隠した
せめて私に言ってくれれば車に傷をつけることもなかったのに…
当然モラ様は怒った
でも、怒鳴るわけではなかった
本当に注意をしていた
だから私も(うっかり)それを見守っていた
反省期間一週間
この反省期間は普段やっていることを一つでもミスがあると徹底的に怒鳴られる
私は願った
どうか無事に一週間が終わりますように
(長いので③に続きます)