身勝手な人任せ①
よくある建て売りの一戸建て
庭先と呼べるほどの庭もなく駐車場が一台分
その駐車場の奥に自転車をなんとなく置けるスペースがある
娘がモラ様の大事な大事な車の横を自転車を片付けるために通り、大事な大事な車を傷つけたことにより、1ヶ月程の虐待という名の躾をしたあの日から
私たちはモラ様の車が置いてある時には自転車を片付ける事ができない
手間でもモラ様が自転車を片付ける
大事な大事な車を傷つけられたくないから
私は玄関横の植栽を切って、駐輪場スペースを作ることを提案した
駐車場の奥はピンヒールで歩くとかかとが刺さってしまう。通勤靴が汚れてしまうので、まず運動靴を履いて自転車を出してから、靴を履き替える。非常に二度手間。
モラ様に何度も懇願した。
いよいよ、駐輪場スペースを作ることを許可してくれた。
『じゃぁ俺、経理ね。嫁さん営業だから!』
???
モラ王国はいつから企業になったのでしょうか
『嫁さんが見積もりとったら、俺に回してくれる?で、俺がどの業者にするか決めるから。』
なるほど。雑務を私に任せて、俺は金を払いますってシステムか。
安定のモラ様だった。
そして私は数週に分けて、4社のリフォーム会社に連絡を取り、現地調査をして頂き、見積もりを揃えた。
しかし、そこでハプニングが起こる
モラ様が謎のウイルスに感染してしまい、駐輪場の話ができない
見積もりを作成した業者からも催促の連絡を受ける
私は夫が病気になったと、嘘偽りなく話をして、
モラ様の回復を待った
そして、ようやく話ができ、4社の見積もりをモラ様に提出をした
私はお金を出してもらうので、正座をしてモラ様の意向を伺う
私の正座がお気に召さなかったようで
「なんで正座してんの?怒られてるような気になるんだけど」と被害者ヅラをする
いつものこと、いつものこと、
そう自分に言い聞かせ、モラ様の回答を待つ
『どれも、高いね。』
全滅だ。
『うちの実家、駐車場作ったとき◎◎万円だったらしいよ』
何年前の話をしているのだろうか
『それにさ、ここはコンクリートだけじゃなくてアクセントにタイルも欲しいよね』
『サイクルポートも考えたけどいらないかな』
だったら自分で業者と話せよ
『そもそも、この幅で自転車何台置けるのかな?』
急にモラ様は関数電卓を出して計算し始めた
10分程時間をとられる
『うん、電動自転車で四台は置ける計算だね』
そうだね、私は目視でだいたいそんなものだと思ってたよ。
『ちょっと他にも見積もり頼んでくれる?』
まだ、私の時間を割かれるのか…
『今度はさ、具体的に話して欲しいんだよね』
要望があるなら自分で話してくれるかな?💢
しかし私はあくまで営業。
経理のモラ様には逆らえない。
『うちの近くの○○と、あとあそこの△△にも見積もり取ってみて』
『予算は◎◎万円で!』
それさぁ、最初から言ってもらえます?💢
また工期が延びた