モラ様とおむつ
モラ様は息子ちゃんを溺愛しているので、寝かしつけ以外はたいてい出来る。そのへんは凄いなぁと素直に認めてもいるが、要領が悪いのも事実。
そして、娘も小学生の割にはよく弟の面倒をみたり、私が困っていると手助けをしてくれる。
そんなある日の出来事。
乳児の頃、息子はよく、う○ちを漏らしていた。
モラ様は率先して「よし!とうちゃんが交換してやる!」と言いながらおむつ交換をしてくれた。
だが、開封したら大変なことに。
ズボンにも漏れ、当時ロンパース肌着(股下でボタンを止める肌着)を着ていたこともあり、肌着まで壊滅的に漏れている。
これは大事件。肌着についたう○ちを他の部位にペーストしないように脱がせなければならない。
そこで娘が偶然その光景を目の当たりにする。いつも私がおむつ交換で困ってる時は「息子ちゃん押さえててあげる!」と言ってう○ちをペーストしないようサポートしてくれる。もちろん、その時も同じようにサポートに入ろうと思った娘はモラ様達に近づいた。
その瞬間、
「あーっ!もう!お前はいいよ!あっち行ってて!!」
「!!!?」
娘、固まる。
モラ様…言い方ってものがあるだろうよ( ´△`)
確かにサポートされたら余計困る時もある。でも、善意でやってくれてるんだから、もうちょっと優しく断れないのだろうか。「手伝ってもらったら、もっと大変なことになるから、今は大丈夫だよ。ありがとうね。」とか言えば娘も悪いようには思わないはず。本当に国王は他の人の気持ちを考えられない生き物だ。
数日後、再び同じような状況になり、モラ様が率先しておむつ交換をしているのを、娘はただ遠くから漫画を読みながら傍観した。
当然だ。また何か言われたら気分悪いのは娘の方だし、手伝うなって言われるのがわかってるからあえて声をかけたりはしない。娘はしっかり学習していた。
でも、モラ様はおむつ交換をしながら
「ホント、あいつ使えねぇ!俺が困ってんのに手伝わない気かよ!マジで性格悪いな!」と大声で叫んでいた。
…非国民の私は王様を殴りたくなった。
性格悪いのはどっちだよ!
半泣きで自分の部屋に戻った娘をフォローしながら私は考えた。
息子よ、国王の顔にう○ちを塗りたくってくれ!!ι(`ロ´)ノ